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月刊【ダートスポーツ】編集部の公式ブログ。様々なモトクロス・エンデューロ情報はもちろんのこと、取材時の裏話や新商品、各地のレース情報などをアップします。海外ネタなど、雑誌よりも早い情報もアップしていきます。

90年代のオフロードシーンを思い出す(Part.8 山で一晩過ごした話)

こんにちは、ダートスポーツ スーパーバイザーの宮崎です。

今回書かせていただくのは、オフロードシーンというより、完全に個人の思い出です。
スマホはおろか、携帯もない時代で、余裕もなく写真もございません。

突然ですが、皆さんは山の中で一人で一晩過ごしたことはありますか?
それもキャンプなどではなく、必然に迫られて、、、、。


私は20代の時に一度あるんです。
今でも忘れることはできず、多分一生覚えている出来事。
そんな個人の思い出話、付き合っていただける方はお読みください。。


旧型のジェベル250に乗っていた私。弁当箱を改造した手巻きホルダーに、当時雑誌の企画で流行っていたコマ図ツーリング用のマップを巻いて、友人とツーリングしました。
まあ、私がそのページの担当だったんですが、たまに自分でも行っていたんですね。

季節は秋。少し肌寒くなっていた頃。

朝からスタートして、順調にコマ図を進み、最後の林道に入ったのですが、そこが最難関。
コマ図にも確か書かれていたんですが、おそらく四駆が掘った深い轍が連なり、しかも前日までの雨でめちゃくちゃ滑り、掘れる状況でした。

普段その友人よりも先行し、しばらく走ったところで待つというのを何年も数えきれないほど共にツーリングして、お互い染み付いていたんですが、なぜかその時に限って、私が後から走っていました。

その深い轍に入っちゃいけないとわかっていながらも、スタック。今なら絶対にやりませんが、まだエンデューロやオフロード経験の浅かった私は、さらにアクセルを開けて、ズボズボはまっていったのでした。

バイクを引き起こそうにも、びくともしませんし、足も滑って力が入りません。
(これも今なら、後輪を引き上げたり、ある程度はできたと思いますが)

日没が迫り、なおかつ、バッテリーが上がり、何もできなくなりました。

友人は、まさか、私が後方でスタックしているとは思わず、分岐点で長時間待っていたのですが、一向に私と会えなかったため、私が先に行ってしまったと思ったらしく(そんなはずないんですが、、、笑。友人も友人で色々焦ってたらしく)、家から2-3時間の距離だったので、帰ってしまったのです。

当時携帯電話というものがないので、こうなるとお互いどうしようもありません。


さて、私は困りました!

麓からそんなに離れておらず、標高も高くない林道なので、バイクを置いて、歩くことも、日中なら当然考えましたが、もう日没です。
キャンプするつもりなかったので、懐中電灯もテントもシュラフも何も持っていません。
山の暗闇を歩くのは危険と判断して、怖いけど一晩ビバークする覚悟を決めました。
ビバークというとなんか格好いいから、勝手に心の中で、「これはビバークだ」と。

私は少量のお菓子を持っていたのでそれを食べましたが、18:00くらいからもう真っ暗(笑)。何も見えない山の中ですから、寝ようと思いましたが、そんな早い時間に寝られるわけもなく、しかも時折雨がぱらつく。。。

木や枝がミシミシいう。
パキッ!
ゴソッ!

こんな音でビビる私。

いや、マジで怖いっすよ。
幽霊的なものも嫌だけど、動物も嫌です!

当時着ていたMSRのISDEジャケットがゴアテックスだったから、雨に対しては助かった。。。。

さらに心の助けになったのが、麓のローリング族。
ワインディングを攻める車のタイヤ音が夜中中鳴り響いていたので、それがどんなに心強かったか!

ああ、一人じゃないんだ!
と、ほんの少し心に炎が灯るのでした(笑)。

さてさて、山の夜は長い!!
腕時計の針は、全く進みません。

それでもなんとかかんとか、夜中の0:00を回ります。

恐怖感はだいぶ、薄れてきましたけど、それでも
ピキッ
という時折なる枝の音で、やっぱり寝れません(笑)。

まあ、朝の5時くらいから少し明るくなるだろうから、そこから活動再開(歩いて山を降りる)だなと思いながら、ウトウトと。

そしたら、なぜか私の親父と友人の声で目覚めました。


さて、ここから友人の話。
私の実家にたまに遊びに行ってた友人は、東京に戻ってから、私が帰宅していないことを知り、父に相談。
そこで、二人は夜中に車で、山まで、戻ってきたのでした。
父はかつてGTRのR32で毎週走りに行き、大鶴義丹さん主演の大ヒットVシネマ『首都高トライアル』というビデオを擦り切れるほど観るような少し?イカれた人でした。まあ、これは全然余談ですが、父の弟、私の叔父も昔、とあるニューシネマのような伝説を作ってたような人で、その影響で従兄弟もGTRにハマるような、モータースポーツ好き家系。私のレース好きもそこから(!?)。

まあ、そんなのはどうでもいいんですが、その車中の話はかなり笑えるんですが、ここではやめておきます。

で、すごいのが友人のコマ図逆読み。まあ、今私もAXCR(アジアクロスカントリーラリー)で迷って進んでしまった時、コマの逆読みをしますけど、当時の我々には、そんな経験ありません。山の出口から、かなり細かい分岐だったようですが、まだ暗い山道を必死に思い出して、逆走してきたのでした。
友人も「奇跡的に間違えずに戻れた」と話していました。

道を逆から辿って歩くと、そこに眠っている私がいました(笑)。

起こされた私はホッとしながら、ポットのお湯?お茶?忘れましたと、何かお菓子的なものを貰って食べて。。
前日までの曇天、悪天から、その日は好天。

それまでの行程をお互い笑話にできて、安心。
3人がかりで、全力出して埋まったジェベルを引き上げて、下り道で押しがけ。

無事エンジンがかかったので、「バッテリーが弱いからノンストップで家まで帰るので、向こうで合流!」と、いうことで帰路についたのでした。

それからは、キャンプやビバークの予定がなくても、林道ツーリング前にはカロリーメイトなどの非常食を持ち、携帯用のライトや飲み物などを持つようになりました。そんな反省から、私が携帯をお勧めする持ち物を、ちょうど今作っている2月23日発売のダートスポーツ4月号特集で掲載されているんですね〜。
なんだか、最後は宣伝みたいになりました(笑)。

この友人とは今でも年に1、2回はツーリングしています。まあ、忘れられないエピソードは多いですが、これはその筆頭ですね!

スマホ時代には考えられないアナログ装備ですが、大事な根っこは変わりませんね。

まずスタックしたら無駄にアクセル開けて掘らない!
これ大事ですね。

それと山の中、林道ツーリングの装備をナメない!

経験者には当たり前の常識ですが、これから始める人には、伝えておきたい、私のミスでございました。







 
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