初めての縦走チャレンジ
こんにちは、ダートスポーツの宮崎です。
今回はオフロードはオフロードですが、イレギュラー編として、バイクではなく、徒歩のお話。
日帰りで縦走してきました。高尾山周辺の山の縦走ですが、比較的軽装とはいえ、初心者にとっては侮れないと思い、
キャメルバッグや携帯食、ヘッドライトや笛など基本的なものは用意しました。少しサボりがちでしたが、エンデューロ対策も当然かねたランニングやスクワットなど日頃の運動も。サロモンのトレッキングシューズも今回の為に新調しましたが、これはダートスポーツの取材用も兼ねていますし、ハイドレーション付きバッグはアジアクロスカントリーラリーで愛用していたもの、スパッツもDFGです！
オフロードバイクの世界へ誘っていただいたバイクショップ晢輪の哲ちゃんに、縦走の楽しみをお聞きして、ぜひ連れて行って欲しいということに。
メンバーの友人とは２５年以上前に、哲ちゃんに最初の林道（オフロード）に連れて行ってもらった仲。
相模湖駅をスタートするときに「大人の遠足みたいで楽しいでしょ」「本当に、50歳にもなってワクワクできるのは最高ですね！」なんて会話をしながらいざスタート。
割とマイナーな登山口から登り始めます。相模湖駅から。
慈眼寺の境内をくぐり登山口へ入るのですが、域内急勾配の階段！ これあしを滑らせて落ちたら危険、下をみないほうがいいと言われ、必死に上がります。
今回の最大のピークはこの序盤でした（笑）。登山開始間も無く、急勾配の連続つづら折り。山城探訪などで経験していますが、ここまでしつこくつづら折れているのは初めて。友人はもう吐きそうになっているし、まさかの暗雲。塩タブレットを渡し、水を飲んだら、少し回復。孫山を登り、明王峠を目指します。
山歩き自体はエンデューロコースの下見やモトクロス取材などでかなり慣れてはいますが、階段がきつい！ 太ももをあげる動作は少し別の運動に思います。
急勾配を登ると、平坦な尾根道へ。ここはもう天国の道！と名付けたくなるほど、気持ちも体も楽になりました。ずっとこんな道ならいいのに（笑）。
このルート、ほとんど人がいませんが、しっかり看板が各所に立っていたり、棄権する際のルートも多数確保されているので安心です。
最初の休憩ポイント。丸太の椅子がありがたい。
さらに歩くと明王峠に。ここは石投げ地蔵の伝説が残っています。この辺りは武田軍の拠点ですが、一族の姫が離縁されて、その娘が母親へ会いたい一心で目指したものの、山賊に弓矢で射殺される悲劇があったとか。線香代わりに石を積んで供養したというのがここでした。実際、付近には「矢の音」という地名もあります。そっと小石をおいて、さらに歩きます。
休憩所に人がいます。ようやく、メジャー？な登山コースに出て、ここから往来の登山客が増えました。中にはトレランで走っている人もいます。また山ガールも多く、女性率の高さも噂通り。
ここは森林が伐採された尾根道。ちょうどNHK朝ドラで森林組合の仕事のお話を観ていたので、こうやって新しい樹木を植えたりして、管理しているのだと実感。
木の根が張りまくった急坂をおります。反対側からも一枚。これを登るのはきつそうです。向かってきた登山者の「うわ」という声も聞こえました。
看板に「まき道」とあるのは、急勾配を避けた迂回路。勾配は緩いですが、距離は長い。どちらを選ぶかは自分次第。
TVでも見たことがあるメジャーな景信山の頂上の休憩所へ到着！ 8:40にスタートして12:30前にここへ。人も大勢います。
カップヌードルが売られていたので、お昼休憩。
さらに歩き、小仏峠へ。いつも渋滞でハマっている高速道路の上は、爽やかな風が舞う峠でした。
14時29分に城山に到着。名物らしきメガかき氷を食しました。これで小サイズ（笑）。
すでにこの時点で予定時間をややオーバー。
このまま高尾山へ向かうか、相模湖の方へ下っていくか選択。かなり迷いましたが、ここで下山を選択。
これが正解だったと後でわかることになりました。
下りは階段なのですが、これが膝にくる！ ガクガクして、油断していると転がり落ちそうです。
山は下りが危険、というのはこのことか。城山までまだ余裕に思えていたのですが、ここで一気に疲労が。
城山では子供からカップルまで大勢いたのに、この道自体、ほとんど登山者に会いません。これを登るのも割ときつそう。
でもだんだんと相模湖が大きく見えてきて安心です。
道祖神、お地蔵様が色々な所に。首だけの姿でも見守ってくれてます。
ようやく民家が見えてきて国道20号へ。そこから相模湖駅までも30分以上歩いたので、なかなかの疲労度です。
YAMAPというメジャーなアプリを入れて活動しました。合計7時間58分。距離にして14.7km、累積上り1098 m、下り1146m。
iPhoneの徒歩数は31500歩。モトクロスの取材でも2万歩くらい。全日本エンデューロ広島テージャスランチの下見は全コース歩いて18800歩くらいですので、ここ数年では最も歩いた日でした。
鳥の声や大地を踏む音など、普段のバイクとはまた違う山、オフロードの楽しさを満喫した日でした。
猛烈な疲労に襲われながらも、高尾山を含めた再挑戦や、ほかのルートも行ってみたいと思います。
以上、番外編でした！
