バックナンバーメモリー〜The Bike 1985年 1月号
こんにちは、ダートスポーツ スーパーバイザー宮崎です。
久しぶりのバックナンバーメモリー。今回は実はバックナンバーではなく、ダートスポーツの前身とも言える
『The Bike』(毎日新聞社)から。
たまに弊社社長が昔の雑誌をどこからか持ってくるんですが、このThe Bikeは社長が編集長を務めた最初の二輪専門誌です。
その後発行会社が変わり『La moto』→『ダートスポーツ』へと受け継がれて来ました。
この1月号も何気なく社長が私の机に置いていったものですが、中身をパラパラ眺めていると、とても惹きつけられる記事がありました。
表紙から『CHALLENGER'85 歩み続ける男たちの言いぶん』と、近年の二輪誌に少ない男臭い冒険の香りが漂っています。
打田稔氏、戸井十月氏、二人とも故人ですが、熱い冒険記事をそこに読むことができました。
その後90年代以降、お二人とも冒険、ラリーストとして確立されていたと思いますが、この本で若々しいお姿を拝見できます。
闇夜のコヨーテ。
すごいタイトルですね。
しかし読み進めていくと、その意味がわかるのです。
1983年、風間深志さんのBAJA1000参戦に影響を受け、初のBAJA1000へ挑んだ戸井氏。プレラン中に致命的なミスルート、ガス欠をおかし、荒野の砂漠で野宿。コヨーテの遠吠えを聞きながら、朝を迎え、12時間歩いてキャンプ地へ戻り、翌日BAJA1000スタート、、、、!という、とんでもない冒険が描かれていました。
こちらは打田氏、そして現在ライテク講師として活躍中の柏秀樹氏、岡村浩司氏によるファラオラリー参戦記。日本人初出場。
8日間4000kmというかなりの過酷さが伺えます。
ラリー、レースはなるべくトラブルを起こしたくないけれど、非常事態における人間の気持ちや描写は、ほかに代えられないものがあります。
ファラオでは灼熱の大地でアルミシートにくるまりながら、冷麦と風鈴の夢をみたり。戸井氏のコヨーテといい、なかなかの極限状況ですね。
そういえば、つい最近、増田まみさんがアフリカエコレースで、砂漠でビバークされてましたね。
さぞかし不安で眠れなかっただろうと、、思いきや、爆睡(笑)だったというのは、本誌4月号レポートの通り。
まみさん、めちゃ強いですね(笑)。
私も毎年アジアクロスカントリーラリーに参戦して来ましたが、思い出すのは、タイの田園でガス欠したことや、カンボジアの少年のトラクターに揺られて脱出したり、警官にぼられたり、エンジンに穴を開けて畑の中でぼーっと空を眺めてスイーパーを待ったり。トラブルのことが多いです。今年は行けるのだろうか。
さて、この本にはライテク記事も掲載されています。なんと日野カントリーオフロードランド管理人の神谷さんがロードレース入門でハングオンの解説をされてますね! うちの社長と懐かしそうに話されていたのは、編集者と執筆者というお関係だったんですね。
モトクロスライテクは故佐藤健二氏の解説でした。
なんと、芹沢太麻樹さん(11歳!)の記事もトピックに。
A級を青くさせた小学生MXライダー、という記事が目立ちまくり。
A級もビビる2連を余裕で飛んだそうな!!
芹沢さんとは今でもダートクールさんのインプレ取材などでお会いします。
いつもシュッとしたライディングで格好いいなと思っています。
モトクロスライダーはやはりかっこよさを追求するからか、かっこいいですね。